シンガポールの化学工場を見れば世界の石油化学がよくわかる






皆さん、シンガポールの『ジュロン島』はご存知でしょうか?

シンガポールの島といえばセントーサ島が観光でも有名で、おそらく多くの人がジュロン島という名前は初めて聞く、もしくはMRTの駅名で”Juron East”を聞いたことあるくらいかもしれません。

それもそのはず、ジュロン島は人工島でシンガポールのイメージとはほど遠い石油化学工場が集まる島なのです。

それも、日系企業を含む世界各国から石油化学系の産業が集約されています。

ジュロン島の化学工場を見れば、石油精製による原料から基礎化学品などの中間原料、プラスチックやゴムなどの一次製品といったすなわち川上から川中まで世界の石油化学業界のマップがよくわかります。

今回は、シンガポールのイメージとはかけ離れた石油化学工場が集まるジュロン島について解説します。

仕事の都合上、ジュロン島は関わりがあるので、私が認識している範囲で特徴をまとめます。

ジュロン島とは

画像元:wikipedia

まずはジュロン島について簡単に説明します。

最初に述べたように、ジュロン島は人工島であり、もともと7つあった島を石油化学産業を振興するために繋げて作られたという歴史があります。

シンガポール政府が石油化学産業振興を決断した背景には、1960年代後半から1970年代前半にかけて、EssoやExxonMobileなど世界有数の石油化学メーカーがそれぞれ一つずつの島に進出を開始したことがあります。

Mia: 1960年代までこれら7つの島々は漁村地帯だったようです。

そして、1980年代の急速な経済成長によってシンガポール本島ジュロン地区の土地が不足し、7つの島を繋げて一つの人工島を作る計画が浮上しました。

1995年から7つの島々のを繋げるべく埋め立て工事が始まり、14年もの歳月をかけて2009年に現在のジュロン島が完成しました。

ジュロン島のセキュリティは厳しく、入島する際にパスが必要となるので、旅行者はまず入れません。

現在、ジュロン島には90以上の企業が集まり、総従業員数は12000名にも上ります。

ジュロン島に工場を持つ代表的な石油化学メーカー

ジュロン島には90を超える企業が集まっていますが、すべての会社は網羅できないので、わかりやすく有名どころをピックアップします。

アメリカ系

  • AIR PRODUCT
  • Chevron Texaco
  • Chevron Phillips
  • CALTEX
  • ExxonMobile
  • DuPont
  • Celanese
  • EASTMAN
  • etc.

ヨーロッパ系

  • AIR LIQUIDE
  • AKZO NOVEL
  • BASF
  • FACI
  • LONZA
  • Oiltanking
  • Shell
  • Vopak
  • etc.

日系

  • 旭化成
  • 三井化学
  • 住友化学
  • 帝人
  • クラレ
  • デンカ
  • etc.

シンガポール系

  • Singapore Refining Company (SRC)
  • POWER SERAYA
  • SembCorp
  • SOXAL
  • etc.

ジュロン島で生産される石油化学製品

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