世界5大宗教における33のタブーとマナー






世界の宗教事情

日本人に人気の高いアジア諸国に暮らす、旅行するにあたり一番注意しておかなければならないのは『宗教』かもしれません。

キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、ユダヤ教で気をつけるべき点は大きく異なります。(各宗教を分類するとさらに留意点はありますが、今回は大きく5つの宗教に分けて解説します)

観光や食事面での魅力や親日諸国での過ごしやすさで油断してしまいがちですが、どこかで宗教のタブーに触れてしまうと瞬時に気を悪くさせてしまったり、怒りを買ったり、最悪の場合は身に危険が及びます。

私も仕事柄、シンガポールを拠点にインドネシアやタイ、インドといった国へ頻繁に出張しますが、各国とも宗教の特色は全く異なります。

その点だけは事前に確認をして現地の人と交流するときは留意するようにしています。

参考までに、日本人旅行者に人気が高く、出張者も多いアジア諸国の宗教割合をいくつかピックアップします。

シンガポール

仏教:33%

キリスト教:18%

無宗教:17%

イスラム教:15%

道教:11%

ヒンドゥー教:5.1%

タイ

仏教:95%

イスラム教:3.8%

キリスト教:0.8%

ヒンドゥー教:0.1%

マレーシア

イスラム教:61%

仏教:20%

キリスト教:9%

ヒンドゥー教:6%

儒教・道教:1%

インドネシア

イスラム教:87%

キリスト教:10%

ヒンドゥー教:2%

仏教:1%

インド

ヒンドゥー教:81%

イスラム教:13%

キリスト教:2%

シク教:2%

仏教:1%

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旅行前や出張前に必ず知っておくべきキリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、ユダヤ教のマナーとタブーを解説します。

キリスト教のマナーとタブー

キリスト教は他宗教と比較するとタブーの少ない宗教ですが、それでも日本人には馴染みのない注意すべきマナーとタブーがあります。

①教会におけるマナーとタブー

  • 肌の露出に注意
  • 女性は長袖やスカーフで肌を隠す
  • 男性は長ズボン着用、脱帽
  • 礼拝室の前にある一段高い場所には立たない、特に写真撮影の時に注意
上記を守らないと教会に入れないケースも多々あります

②日常のマナーとタブー

  • 離婚と妊娠中絶ができないため、親密な関係性でもこの話題はタブー
  • 『13』は不吉。13日の金曜日にイエス・キリストが処刑日が所以。可能な限り使わないのがマナー
  • 日曜日は安息日のため、早朝に外出したり訪問するのはタブー

イスラム教のマナーとタブー

イスラム教に馴染みのない国では、9.11やイスラム国、イスラム過激派組織の影響で「イスラム教=危険」と言われることが多々ありますが、これが一番の差別、タブーにあたります。

  • イスラム教と過激派組織を絶対に混同しない

①寺院におけるマナーとタブー

  • 女性が寺院に入る際(女性が入れない寺院もある)、スカート等、肌を出すことはタブー
  • 動物製皮製品の着用はタブー

②食のマナーとタブー

  • 豚肉は食べない、豚肉の成分が少し含まれるだけでもアウト
  • お酒は飲めない
  • 断食(ラマダン)月の日中は水分の摂取も制限されている。イスラム教徒の前で不用意に食事や水分摂取をしないように。

③日常のマナーとタブー

  • 左手は不浄とされているため、物の受け渡しや握手をするときには必ず右手を使うこと
  • 犬も不浄とされる
  • 偶像崇拝は禁止
  • 1日に5回(人による)祈りの時間がある
  • 金曜日はイスラムの聖なる日であるためモスクへ礼拝に通う
イスラム教徒が同僚や取引先にいる場合は上記についてあらかじめ理解しておく必要があります

仏教のマナーとタブー

日本も仏教の国ですが、東南アジアや南アジア諸国の仏教とは特徴が全く異なります。

インドで生まれ、日本や中国に伝わった仏教が大乗仏教、タイやスリランカなどアジア諸国に伝わった仏教が上座部仏教です。

今回は、タイなど東南アジア諸国における仏教すなわち上座部仏教におけるマナーとタブーの解説です。

①寺院におけるマナーとタブー

  • 寺院に入るときには必ず靴を脱ぐ
  • 足の裏は不浄とされる。足の裏を人に向けない。ましてや仏像など神聖なものには絶対に向けない
近年、タイへの観光客増加に伴い、寺院での日本人によるマナー違反が目立つようです

写真映えよりもマナーを優先するように気をつけたいですね。

②食のマナーとタブー

  • 人前で酔うことは最大の恥

③日常のマナーとタブー

  • 人の頭は神聖な部位とされており、他人の頭に触れることはタブー。子供であっても頭を撫でてはいけない
  • 女性は修行僧に声をかけても触れてもいけない。触れてしまうと修行僧の積み上げてきた修行がパァとなり、一から出直しとなる

ヒンドゥー教のマナーとタブー

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