今は過去最高潮の海外移住ブーム
海外での生活に憧れ、海外移住を果たしたい人はたくさんいると思います。
実際に海外で転職する人、新卒から海外で働く人、長期滞在ビザ及び永住権を取得して暮らしている人など、様々な背景を持ちながら日本人が海外へ移住しています。
みなさんも感じているかもしれませんが、今は海外移住が注目を浴び、テレビでも取り上げられるほどブームになっています。
いまはいわば”第三次海外移住ブーム”です。
時代の流れを感じるので、結構おもしろいですよ。
バブル期に起こった第1次海外移住ブーム
現在の海外移住ブームのはじまりは1990年前後のバブル期全盛期です。
好景気によるジャパンマネーの力を背景に世はまさに狂乱と化した、今の落ち着きからは考えられないムチャクチャな時代です。
オーストラリアのゴールドコーストやスペインのコスタデルソルといったリゾート地に豪華な生活を現実のものとする人たちが押し寄せました。
同じ頃、政府と通産省はスペインなどに「日本人のためのリタイアメント村」を作る「シルバーコロンビア計画」を推進していました。
といっても、中身はバブル経済の主役を演じていたゼネコンのためにあったような計画で、バブルの崩壊とともにあえなく消滅しました。
相手国側も決してその計画を快く思っていなかったことから、「日本企業は老人輸出で儲けようとしている」といった批判も噴出しましたが、次々と高級不動産を買い占めていくジャパンマネーの威力は何よりも強く、そうした声を打ち消していきました。
今でいう、チャイナマネー状態ですね。
その後、同計画頓挫の事後処理のために、現在、中高年のロングステイ事業を行っている財団法人ロングステイ財団が設立されることになりました。
過去に2度、それぞれ背景は全く異なるものの海外移住ブームがありました。
非常に興味深かったので、今回まとめてみることにしました。