リタイアメントビザの歴史と変遷、メリット&デメリット






海外移住の代名詞・リタイアメントビザ

海外での生活に憧れ、海外移住を果たしたい人はたくさんいると思います。

インターネットで調べてみると、実際に海外移住を果たした人はこの5パターンが多い気がします。

  • 学生時代に留学してそのまま就職
  • ワーホリで海外へ行き、そのまま就職 (or 結婚)
  • 思い切って勤めている会社を辞めて貯金を切り崩して旅に出る
  • 思い切って勤めている会社を辞めて現地で転職活動
  • とりあえず飛び込んでみる

みんなすごいアグレッシブですし、素晴らしい行動力だと思います。

何事も行動しないと始まらないのは間違いないですし、上記経験から情報発信している人は口々にそれを仰いますよね。

でも、海外移住を果たしたい大多数の方々はなかなか行動まで移すことが難しいと思います。

  • 家庭と収入

家庭を持ちながら会社に勤めている方は、この理由で海外移住を諦める方が多いのではないでしょうか。

自分一人の人生ではないですし、責任が伴うので当然だと思います。

そんな方々に向けて、「移住したいならとにかく今すぐ行け」というのはちょっと違う気がします。

私も海外移住を果たしたい一人です。

子供の頃に7年間タイに住んでいたので、タイももちろん候補の一つですが、世界をのんびり巡りたい気持ちが強いです。

でも、常々考えているのは「極力リスクを取らない」ことです。

それは、奥さんのことも将来の子供のこともそうですし、一切不安を持たせたくないのです。

さて、いろいろな海外移住の形がある中で今回取り上げたいのは、海外移住の代名詞ともいえるリタイアメントビザの歴史と変遷、そしてメリットとデメリットです。

意外と知られていないリタイアメントビザの歴史を紐解きながら、メリットとデメリットを確認します。

リタイアメントビザの歴史と変遷

もともと「リタイアメントビザ」は、「退職者ビザ」とも呼ばれ、年金受給者と銀行預金や金融商品の利息で生活できる金利生活者を対象としたリタイア生活のための移住制度としてスタートしました。

ビザの取得手続きも通常の居住許可に必要な煩雑な手続きが簡素化され、取得しやすいように配慮されているのも魅力的です。

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いまでは、年齢を問わないものや、永住権、労働許可を伴なうもの、一定額の預金が条件になっているものもあり、リタイアメントといっても様々な形に移り変わっています。

リタイアメント制度の歴史を見てみると、その発祥は中米のコスタリカです。

「軍隊のない国」で知られるコスタリカは、

  • 物価の安いこの国でアメリカ人の退職者を多く受け入れ、観光産業を促進したい

ということから、アメリカ人向けの退職者用移住制度を作ったのです。

その狙いは見事的中し、「アメリカの田舎で生活するより安く、しかも文化の異なる国で第二の人生を楽しめる」ということから大人気となりました。

しかし、コスタリカの経済が発展するにつれて物価も高くなってきたため、いまでは、アメリカ人のリタイアメント対象国としては、まだまだ物価が安い他の中米諸国やアジア諸国に関心が移っています。

また、”移住者”というよりも”旅行者”の延長のような制度だったり、観光促進や外貨獲得を目的としただけのものだったり、物価の高い国だったりすると、リタイアメントとしては魅力に欠けます。

欧米と日本のリタイアメントに対する価値観の違い

欧米では何もしないのがステータスです。

仕事で成功したら、できるだけ早くリタイア生活し、家族とともにのんびりすることを目標にしている人が多くいます。

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欧米には何の縁もゆかりもない私たち夫婦ですが、この点は完全に欧米スタイルをフォローしています。

日本人はどうかというと、築いた人生に生涯しがみついてしまうのが普通です。

  • 人生=仕事

という観念が根強く、せっかくリタイアして海外に住んでも、

  • 仕事をしないと落ち着かない。なんとなく罪悪感が

といったことから、自由時間を楽しむどころか、暇を持て余して帰国してしまう人も少なくないようです。

周囲を見渡してみれば、これも納得です。

日本人は文化的に、「何かしなければならない」という思いが強く、のんびり過ごすことに慣れていません。

休暇中だろうとメールチェック、終いには電話までしてしまいますしね。

リタイアメント移住のメリットとデメリット

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