インターナショナルスクールを検討する際に留意すべき4つのこと
将来の教育をどのような環境で受けさせるか
- 将来も海外の大学で教育を受けさせる
- 日本で教育を受けさせる
将来の教育をどう考えるかが重要です。
①の場合、インターナショナルスクールへ通わせるのは良い選択といえます。
しかし、②の場合は、インターナショナルスクール通学中に、日本人学校や日本の学校に通う子どもたちが行う国語の学習(8~9時間/週)を、家庭内で実施する必要があるなど、親もそれなりの努力が必要です。
「英語環境に入れておけば自然に英語が身につくだろう」
「自宅で日本語を話しているので、学習言語も問題ないだろう」
これは大きな間違いです!!
日本語での生活言語、学習言語がある程度固まってから通わせる方がベター
インターナショナルスクールに通う場合、ある程度日本語の基礎が出来上がってからの方が、本当の意味でバイリンガルになれる可能性が高いです。
日本語が完成しない時期から英語環境に入れ、家庭で英語・日本語両方について相当なフォローしない場合、結局どちらの言語もマスターできないことになってしまいます。
この年齢になっても日本語は未だに難しいですしね。
奥が深い。
ある時期は日本語、ある時期は英語のように子どもの言語環境を数年単位でコロコロ変えることは避けた方がベター
一見するとどちらの言語も流暢に話せるが、いざ筆記試験をさせると算数の応用問題の意味がわからなかったり、論理的な文章が書くことが難しいなど、物事の本質を理解することが難しくなることがあります。
まあ、流暢に英語が喋れたらカッコイイので羨ましいですけどね。
兄弟の一方が、バイリンガル環境で成功したとしても、もう一方も同様に成功するとは限らない
「上の子ができたから」
だからと言って下の子もできるとは限りません。
一方はバイリンガル環境で日本語、英語とも身につけれたとしても、下の子にも同じことを要求し、プレッシャーはかけないようにしてください。
帯同子女の学校選択の一般的な考え方
海外駐在が終わり、帰国後は日本でずっと勤務する場合
将来の日本での生活を考えると、日本人学校に入れるのが一番妥当でしょう。
帰国子女が集まる高校に進学する場合は別です。
例えば、同志社国際高校という生徒の2/3が帰国子女というユニークな高校では、日本語能力が低くても、英語だけ喋れれば同志社大学へ進学もできます。
全国にいくつか帰国子女枠を設けている高校があるので、こちらの記事をご参考ください。
海外駐在が終わった後も別の国へ赴任する可能性が高い場合
今後、継続的に海外で生活することが予想され、将来は海外の大学に進学することを検討している場合は、教育の一貫性の面から考えてもインターナショナルスクールに入れた方がいいかもしれません。
インターナショナルスクールに通わせていたのに、急に国内で勤務するようになっても、帰国子女枠のある高校や、上智大学など帰国子女枠のある大学であれば安心です。