シンガポールにある日本人高等学校
これまで日本人学校について生活や教育、高校受験事情について解説してきましたね。
そう、中学校までは日本人学校がある国が多いのですが、高校についてはほぼ皆無です。
そんな中、早稲田渋谷シンガポール校は海外にありながら日本人のみが通う高校として世界中の駐在家族から人気があります。
今回は、以前作成した早稲田渋谷シンガポール校に関する記事の続編となる入試と大学進学に関する詳細情報です。
海外の日本人学校については、バンコク日本人学校卒業生が解説したこちらの記事をぜひ読んでみてください。
早稲田渋谷シンガポール校
日本人学校は通常、中学部までしか存在しないため、中学を卒業した後の滞在子女を日本に帰国させるか、そのまま近隣の地域で学校に通わせるか悩むことになります。
後者を選択する場合の進学先として人気の高い早稲田渋谷シンガポール校は、アジア諸国を中心とする在外邦人子女のための高等部教育施設として、1991年渋谷幕張シンガポール校として設立されました。
その後、2002年に早稲田大学の付属校となり、早稲田渋谷シンガポール校と名称変更して今に至っています。
早稲田渋谷シンガポール校は、現在100名の定員に達し、大学進学のための勉強だけでなく、地理的条件を生かした国際交流活動も盛んで、現地校との交流や異文化理解に向けた体験型プログラムを毎月2回ほど行っているのも教育の特徴です。
早稲田渋谷シンガポール校の入学・入試情報
毎年、新入生の募集は全日制・普通科・男女共学100名です。
入学試験は12月と2月に1度ずつ開催され、第1回の12月はアジア諸国における該当の日本人学校で、第2回の2月にはシンガポール及び東京で入試を実施します。
試験科目(各100点)
- 国語
- 数学
- 英語(リスニング含む)
受験資格・条件
- 出願時に保護者が海外で就労かつ居住していること
途中年次への編入試験は随時実施しています。
英語外部試験利用入試(2018年〜)
2018年度入学試験より、『英語外部試験利用入試』の実施が始まりました。
過去2年以内に以下いずれかを取得している場合は、入試の英語得点を満点とできます。
- TOEFL iBT 72
- TOEIC4 技能 1095
- IELTS 5.5
- 英検準1級
卒業時には早稲田大学英語学位プログラムとも連携するようです。
早稲田渋谷シンガポール校の寮生活
早稲田渋谷シンガポール校では、海外で生活する保護者のために男女別の寮が設けられています。
- 男子寮:定員116名
- 女子寮:定員71名
- 食事:日本食
- 全室個室
- LAN配線完備・無料
- 門限:20時10分
ここは世界で2つしかない「日本人学校高等部」的存在の高校の一つです。
もう一つは慶應義塾ニューヨーク学院です。