シンガポール在住の方は必ず耳にしたことがあるであろう「ヘイズ」。
「ヘイズ」とは、インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島の焼き畑農業や山火事の煙などの微粒子が原因となって起こる大気汚染です。
今回は、「ヘイズ」について一から説明していこうと思います。
「ヘイズ」について
「ヘイズ」とは、前述した通り、インドネシアのスマトラ島やカリマンタン島の焼き畑農業や山火事の煙、排気ガスなどの微粒子が原因となって起こる大気汚染です。
インドネシアの乾季である4月から10月頃にかけて悪化することが多く、風向きによっては隣国のシンガポールやマレーシアなどをも覆うことがあります。
特に9月から10月が最もヘイズが濃くなる傾向にあります。
しかし、風向きによって変わるため、9月から10月以外の期間でもヘイズの影響が大きくなることがあります。
ヘイズがひどい時には、どんよりと空が曇っているような、霧がかかっているような景色で、高い建物が多いシンガポールでは、遠くの建物が見えにくくなります。
また、何かを燃やしたような焦げ臭いにおいが漂います。
特にヘイズがひどい時に観光に来られた方は、もや〜っとしたマリーナベイサンズを見て残念がる方も多くいらっしゃいます。
せっかくなら青空の下で写真を撮りたいですね、、
ヘイズによる健康被害はあるのか
シンガポール人は慣れているからか、ヘイズがひどい時でも大抵の方は日常と変わらない生活をしています。
「あ〜ヘイズ今日はすごいね。毎年こんなもんだよ!」という感じです。笑
最近では2015年がもっともヘイズの指数がひどかったそうです。
といっても、日本では大気汚染などあまり経験しないため、一番気になることは「ヘイズ」が及ぼす健康被害ではないでしょうか。
ヘイズが強い時は、目、鼻、喉などの粘膜が刺激されて、鼻水や咽頭痛、目や皮膚のかゆみなどの症状が現れることがあります。
さらに強くなると、人によってはめまいや吐き気などの症状が現れることもあるそうです。
私も目が弱いので、起きた時に目が少しゴロゴロするので、目薬が手放せなくなっています。。
ヘイズの予防方法
日本でいうインフルエンザの流行期と少し似ています。
- 不要不急な外出や屋外での活動や運動を極力控える
- こまめな水分補給
- 帰宅後は必ず手洗い・うがいを行う
- 帰宅後は早めに着替えるか、入浴や洗顔などを行い微粒子を洗い流す
- N95マスクの着用
- 加湿器・空気清浄機の使用
- 症状があれば医療期間の受診
粒子状の物質の吸引防止に用いられるマスクで、元々は製造・建設現場のマスクとして使用されていたそうです。
その後、結核やSARSなどの感染症防止二使用されたことから、医療関係でも使われるようになり、PM2.5やヘイズなどでも使われるようになりました。
普段つけるようなマスクとは異なり、少し立体的なマスクです。
顔にフィットしないと効果は薄れるそうなので、ご購入する方は、いくつか購入して試してみた方がいいかもしれません。
ヘイズの強さはどうやって調べればいいのか
「ヘイズ」の強さ(指数)は、シンガポールの政府環境庁である「National Environment Agency」が常に調査し、「大気汚染指数(PSI)」として発表しています。
この大気汚染指数(PSI)には、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、一酸化炭素(CO)、オゾン(O3)、粒子状物質(PM10)、微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が反映されています。
また、こちらは日本でもたまに目にする「PM2.5」の濃度も発表しています。
PM2.5は吸い込むと肺の奥の方まで入り込み、喘息や肺がんのリスクを上昇させるとも言われています。
特に呼吸・循環器系の病気を持っている方、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいため、PM2.5の値もチェックしましょう。
「PSI」や「PM2.5」の指数は、前述したシンガポールの政府環境庁である「National Environment Agency」の公式サイトもしくは公式アプリにて確認できます。
また、新聞やテレビのニュース番組でも知ることができます。
こちらが公式サイトでの数値です。
環境庁は24時間測定を行っており、24-hr PSIとは、過去24時間の大気汚染の平均値を意味します。
PSI指数の表
0 – 50 | Good |
51 – 100 | Moderate |
101 – 200 | Unhealthy |
201 – 300 | Very unhealthy |
Above 300 | Hazardous |
私が確認した2019年9月某日の指数は”122”でした。
Unhealthyだそうです。。。
なんだか咳が出るような、、と思っていたらこのざまです。笑
ちなみにPM2.5の値はElavatedでした。
PM2.5指数の表
0 – 55 | I | Normal |
56 – 150 | II | Elevated |
151 – 250 | III | High |
Above 250 | IV | Very High |
まとめ
ここ数年はあまり大きな影響はなかったようですが、2019年は9月の中旬頃から強い指数の日が続いています。
特に特に呼吸・循環器系の病気を持っている方や弱い方、お年寄りやお子さんがいらっしゃるご家庭は、特に毎日PSIとPM2.5の値をチェックし、快適なシンガポールを送りましょう。
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私は、シンガポールに来るまで聞いたことがありませんでした。