3位: 立命館宇治高校
こちらも京都府にある国際教育に力を注ぐ立命館宇治高校です。
綺麗な校舎と洗練された快適な学生寮は見学した受験生やその親御さんを魅了します。
帰国子女枠は約40名と同志社国際高校よりも少ないですが、帰国子女受験が11月とどこよりも早いため、他に第一志望の高校がある受験生のいわゆる『滑り止め』としての立ち位置が強いのも事実です。
立命館宇治高校を3位にランクインさせたのも、大学への進学と帰国子女の入学のしやすさがあります。
魅力①:誰でも進学できる立命館大学
同志社国際高校ほど授業はゆるくないですが、立命館宇治高校もまじめに通学していればほぼ確実に立命館大学へ進学できます。
同志社大学と同じく、立命館大学も就職活動時に大手企業の学歴フィルターにギリギリ引っかかることができます。
関西私立ではトップの同志社と立命館ですが、東大や京大、早慶と違って大学名を伝えても嫌味に聞こえることもありません。
魅力②:幅広い選考と最優先で合格となる『専願』
帰国子女の募集要項は同志社国際高校と似ており、日本人学校出身者向けの3教科受験と欧米諸国の現地校出身者向けの英語受験があります。
さらに、立命館宇治高校ではSEL(Super English Language)クラスを設けており、すべての授業を英語で行う国際教育の最前線で学ぶことができます。
さて、そんな立命館宇治高校の帰国子女受験ですが、枠が40名しかないので狭き門と感じるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
先ほど説明しましたが、『滑り止め』としての印象が強いため、試験区分で『併願』を選ぶ受験生が多いです。
なぜなら、『専願』を選ぶと合格と同時に入学が確定し、入学金を支払わなければならないためです。
学校側としては、確実に入学する生徒を早く確保したいため、『専願』を優先的に合格にします。
私のまわりは『併願』で落ちた人はいましたが、『専願』で受けた人は全員合格していました。
デメリット:日本一高い学費
立命館宇治高校の学費は日本一高いことでも有名です。
もちろん、1位にランクインした早稲田渋谷シンガポール校や後ほど説明する慶應NY学院ほどではありませんが、年間100~120万円ほどの学費と寮費は年間50万円ほどかかります。
同じ系列でも立命館高校とはまったく雰囲気が異なります。
京都の宇治市で山の中にある分、お金の使い道もなく学業と部活動に専念できます。
ちなみに、制服は他に類を見ない緑を基調とした変わったデザインのブレザーです。
4位:慶應NY学院
4位に選んだのは慶應NY学院です。
早稲田がアジアに高校を構えるなら、慶應はアメリカに高校を構えるという世界を舞台に競い合っているようにも感じます。
慶應NY学院はもっと上位にいれてもよかったのですが、上記3校と比べると入学のハードルが高いと感じたため4位としました。
それでも、大学進学の魅力が大きすぎます。
魅力:慶應義塾大学への進学が約束される
なんといっても最大の魅力はこれです。
慶應義塾NY学院卒業後は、学院長の推薦によって慶應義塾大学へ進学することが保証されており、慶應義塾大学のいずれかの学部へ進学することが出来ます。
学部は、ニューヨーク学院在学時の成績によって決まります。
難点:帰国子女と一般生が混在する募集要項
1~3位までの高校とは異なり、帰国子女の受け入れも積極的ではありますが、明確に何名とは決まっていません。
年に2回行われるAO入試と年に1回の一般入試があります。
AO入試では英語の小論文と日本語基礎、そして数学が試験科目となるため、英欧米諸国の現地校出身者はAO入試が狙い目になります。
一般入試は国数英の3教科受験です。
デメリット:学費が超高い
- 入学金:$3,700(約40万円)
- 授業料:$25,250(約270万円)
- 寮費:$15,200(約170万円)
学生寮を利用する場合、授業料と合わせて年間450万円くらいかかるんですねぇ。
いやー、一般企業のサラリーマンにはきついなぁ。。。
さすが慶應×ニューヨーク。
帰国子女のためになる情報をありがとうございます。
上記のブログにつき1点間違いを訂正させて下さい。
早稲田渋谷シンガポールは早稲田大学の付属ではありません。系属校という分類に入ります。
早稲田大学の付属高校は2校のみで、早稲田大学本庄高等学院と早稲田大学高等学院になります。
ご指摘いただきありがとうございます。
誤情報を記載してしまい大変失礼致しました。
正確な情報をお伝えできるよう情報収集に留意致します。
早速訂正させていただきました。