2019年の中秋節(中秋の名月)は9月13日(金)
8月に入ると、シンガポールの街中では月餅をよく見かけるようになります。
中国文化の色濃いシンガポールでは中秋節の訪れを感じることができます。
中秋節は日本の十五夜つまり中秋の名月にあたります。
呼び名は違えど、文化は同じで旧暦の旧暦8月15日が秋の真ん中なので中秋節と言います。
シンガポールの中秋節は家族で過ごし盛大に祝うお祭りごとであり、街中には灯篭を手にした人がいて、甘くて美味しい月餅を食べながら楽しみます。
中秋節とは
秋の収穫シーズンの終わりを告げる中秋節は、伝統的には神に感謝を捧げるための期間でした。
また、この時期は1年で月が最も明るい時で、中秋節には月にまつわる伝説がつきものです。特に知られているのが、無慈悲な王の妻であった嫦娥の物語です。彼女はは夫の非道な支配から人々を救うために、彼が飲もうとしていた不死の霊薬を飲みました。
その後彼女は月へと昇り、それ以来中国系の人々に「月の女神」として崇められていると物語では述べられています。(Singapore Tourism Boardより)
中秋節は「中秋の名月」として日本に伝わりました。今では「お月見」として親しまれています。
日本のお月見は中国文化の中秋節とは意味合いが異なり、家族団らんではなく月に豊作を感謝する文化として継承されてきました。
シンガポール人や中国人の家族の結びつきは非常に強く、何よりも家族の団結を大切にする習慣はこのような文化から来ているのかもしれませんね。
なぜ月餅を食べるのか
中秋節に月餅を食べる由来は2つあると言われています。
1つ目の由来は元朝末期まで遡ります。
農民が元王朝に対して反乱を起こすことを決意し、その際に農民同士で月餅を贈りあい、その中にしのばせていた紙に「決起の日は中秋節」と書かれていたといわれています。
その後、中秋節に月餅を食べる文化が広がったそうです。
また、2つ目の由来は月餅の形にまつわるものです。
月餅の丸い形が家族団らんを意味することから、明から清にかけて中秋節に月餅を食べる文化が広まりました。
それが現代の中国やシンガポールでも中秋節では月を眺めながら月餅を食べ、家族団らんの時を過ごす大切な行事となっています。
2013年には中国政府が会社の経費を使って月餅を贈ることを正式に禁止するほど蔓延してしまっていたのです。
シンガポールでも中秋節は盛大なお祭り
中秋節は家族で輪を囲む重要な行事として現代でも大切にされています。
中国では中秋節が祝日になっているほどです。
シンガポールでもチャイナタウンを中心に職人が手掛ける大きな美しい提灯が展示され、月餅や中国茶をはじめとする露店も賑わいを見せます。
シンガポールのいたるところで中秋節の催し物を見ることができますが、チャイナタウンが最も盛大と言われています。
中秋節の期間にぜひ一度チャイナタウンへ足を運んでみてください。
ラッフルズホテルやリッツカールトンなど、各方面の一流ブランドが手掛ける月餅の数々
お手頃なものから超高級なものまで見てるだけで楽しい各ブランドの月餅シリーズをまとめています。
こういうお祝い事の時に損得を気にせずシェアする文化は好きです。
まとめ
シンガポールの盛大な中秋節(中秋の名月)、そして月餅にまつわる文化は以上です。
歴史的背景を理解するとこういったお祭りごとはさらに楽しくなりますよね。
2019年は9月13日が中秋節です。
シンガポール各地で8月から徐々にヒートアップしつつあるので、日本とは一風変わった雰囲気をぜひ楽しんでください。
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