リタイアメントビザとは
もともと「リタイアメントビザ」は、「退職者ビザ」とも呼ばれ、年金受給者と銀行預金や金融商品の利息で生活できる金利生活者を対象としたリタイア生活のための移住制度としてスタートしました。
ビザの取得手続きも通常の居住許可に必要な煩雑な手続きが簡素化され、取得しやすいように配慮されているのも魅力的です。
リタイアメント制度の歴史を見てみると、その発祥は中米のコスタリカです。
「軍隊のない国」で知られるコスタリカは、
- 物価の安いこの国でアメリカ人の退職者を多く受け入れ、観光産業を促進したい
ということから、アメリカ人向けの退職者用移住制度を作ったのです。
しかし、コスタリカの経済が発展するにつれて物価も高くなってきたため、いまでは、アメリカ人のリタイアメント対象国としては、まだまだ物価が安い他の中米諸国やアジア諸国に関心が移っています。
また、”移住者”というよりも”旅行者”の延長のような制度だったり、観光促進や外貨獲得を目的としただけのものだったり、物価の高い国だったりすると、リタイアメントとしては魅力に欠けます。
リタイアメントビザの歴史と変遷、メリットとデメリットについて詳細はこちらの記事をご参考ください。
世界31ヵ国のリタイアメントビザ
これまで世界各国のリタイアメントビザについて、ヨーロッパ、オセアニア、東南アジア、アフリカ、南アメリカの地域別にまとめ、気づけば31ヵ国になっていました。
今回はその総集編として気になる国を見やすいようまとめました。
ヨーロッパ11ヵ国のリタイアメントビザ
世界の中で最もリタイアメントビザ実施国が多いのがヨーロッパです。
EUという1つの国の体裁が整ってきましたが、リタイアメント制度では国によって大きく内容は異なります。
落ち着いた歴史ある街並みの中でおしゃれな暮らしをしたい人は必見です。
リタイアメント制度を比較する11ヵ国はこちらです。
- イギリス
- イタリア
- マルタ
- スペイン
- ポルトガル
- ドイツ
- スイス
- フランス
- モナコ
- アンドラ
- キプロス
- ブルガリア
それぞれの国の解説はこちらの記事をご覧ください。
オセアニア6ヵ国のリタイアメントビザ
海外移住を希望する人の多くが最初にイメージするのが、「エメラルドグリーンに輝く海辺での生活」です。
ゆっくりと流れる時間の中でのリタイア生活がオセアニアでは実現することができます。
リタイアメント制度を比較するオセアニアの6ヵ国はこちらです。
- オーストラリア
- ニュージーランド
- フィジー
- 北マリアナ連邦
- バヌアツ
- トンガ
それぞれの国の解説はこちらの記事をご覧ください。
東南アジア5ヵ国のリタイアメントビザ
日本人が最も暮らしやすいと言っても過言ではない東南アジアのリタイアメントビザは非常に魅力的です。
物価や親しみやすい料理といった観点から最も人気の移住エリアです。
- タイ
- 台湾
- マレーシア
- インドネシア
- フィリピン
それぞれの国の解説はこちらの記事をご覧ください。
南米6ヵ国のリタイアメントビザ
広大な農業国が多い南米諸国。
また、日系移民が多く暮らしていることから、日本からの距離は遠いものの、日本人にとっては親しみを持てる国も多いはずです。
リタイアメント制度を比較する南米6ヵ国はこちらです。
- ブラジル
- ベネズエラ
- アルゼンチン
- ペルー
- エクアドル
- コロンビア
それぞれの国の解説はこちらの記事をご覧ください。
アフリカ3ヵ国のリタイアメントビザ
「最後の大陸」と呼ばれ、今後の経済発展が期待されるアフリカ大陸です。
まだまだ日本人駐在員も少ないですが、アフリカファンは世界中に数多くいます。
エキゾチックな移住生活をしたい方必見です。
- モロッコ
- 南アフリカ
- タンザニア
それぞれの国の解説はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
リタイアメント制度が始まってから現在まで、制度が変わることはよくあっても、大きな混乱を招いたことはないようです。
過去に何度も制度内容が変更したマレーシアのようなケースや、もはやリタイアメントビザが廃止となったオーストラリアのようなケースもあります。
ご自身が住みたい国でリタイアメントビザがあり、条件を満たしているのであればすぐにアクションに移すべきです。
(もちろん就労の問題もあるので貯蓄との兼ね合いです)
中にはフィリピンのようにリタイアメントビザでも働けるケースもあるので、よく調べてみると意外と移住できる可能性もあります。
ご参考ください。
Twitterにてシンガポール情報、駐妻の日常やブログの更新発信中。